三重県では31日、新たに22人の新型コロナウイルスへの感染が確認されました。

 感染がわかったのは、四日市市や津市などに住む10歳未満から70代までの22人です。

 接骨院に勤務する津市の20代女性は、職場の同僚が感染したため検査を受けて一度は陰性が確認されていましたが、その後発熱などの症状が出たため再検査をして陽性が判明しました。

 この女性は5月中旬ごろに、県内で接骨院の初任者研修を受けている間にこれまでに感染が判明している同僚4人と移動の車が同じだったほか、一緒に食事をするなどしていたため、感染したとみられるということです。この研修での感染者はこれで5人になり、県は78例目のクラスターとしました。

 菰野町の小学校に通う女の子は、同居する家族が感染したため、検査をして陽性が判明しました。女の子は、家族の感染がわかるまでは通学していたため、市が児童など41人の検査を進めています。

 31日は入院していた80代の男性が30日に亡くなったことも発表されました。この男性は変異株への感染が確認されていたということです。県内の死者は106人になりました。

 三重県の31日時点の病床使用率は32.0%で、累計の感染者数は4896人です。

 また県は31日、ワクチン接種について余った際の指針を定め、高齢者の集団接種でキャンセルが出た場合には、保育所などクラスターが発生しやすい施設の関係者や、遺体と接する機会が多い警察官などに優先的に接種を行うことにしています。