輸入品種の価格上昇の中…園芸店等から高級な品種盗む『苗木泥棒』相次ぐ
園芸店などから高級な苗木ばかりを選んで持ち去る「苗木泥棒」。5月8日に岐阜県可児市で被害がありましたが、23日に愛知県でもありました。
深夜の園芸用品店。現れた1人の男が店の商品である苗木を抱えると…台車に載せてそのまま去っていきました。
これは岐阜県可児市で5月8日に撮影された防犯カメラの映像の様子。持ち去られたのは、人気がある高価な観葉植物あわせて17点で、被害額はおよそ50万円にものぼりました。
そして同様の被害が5月23日、愛知県でも…。
店主:
「この辺においてある植物とかを盗まれました」
知多半島にある園芸店。店の外に並べてあった観葉植物の苗木など30点以上を盗まれました。
犯行は5月23日の夜から翌朝までの間に行われたとみられています。その中には、可児市の苗木店で盗まれたものと同様の品種も…。
店主:
「植物好きな人だったら分かると思うんですけど、ユッカのロストラータ(という品種)。それは全部持っていかれました」
中米や北米を原産とし、一株8万円近くもする「ユッカロストラータ」です。さらに、熱帯地方原産の「コウモリラン」も20点ほど盗まれ、こちらも可児の店同様およそ50万円の被害額に…。
店主:
「輸入業者さんが海外に行って、そこで見繕ったものを当店は仕入れています。(コロナの影響で)入りにくくはなっていますね。価格が2割増しくらいにはなっています」
コロナの影響で価格が上がっている海外からの輸入品種ばかりを狙った犯行…。オークションサイトなどで売りさばくのではないかと店主はみています。
店主:
「もちろん怒りはありますけど、生きているものを邪険に扱うというのはすごく悲しいことで、同業者の方とか生産者さんとか、すごく気を付けていただきたいなって」
店は被害届を提出。警察が窃盗事件として捜査しています。