愛知県の大村知事は14日の会見で、今の感染状況をみれば6月20日で「宣言」解除、一区切りにもっていきたいとしましたが、「すべて規制がなくなることは絶対にない」と、段階的に緩和していく考えを示しています。

 21日以降は「まん延防止措置」に移行するよう政府に求めていく方針です。

 以前、愛知県に「まん延防止措置」が出されたのは、ゴールデンウィークを挟んだ今年4月と5月でした。

 21日以降「まん延防止」に移行した場合、原則、前回の措置が踏襲される見通しです。前回は名古屋市を重点エリアとしましたが、今回適用された場合、大村知事は直近の感染状況をみてエリアを検討したいとしています。

 期間については、前回の22日間に対して、オリンピック直前の1カ月間という専門家の意見もあるとして、「20日から1カ月ほどではないか」という見解を示しています。

 飲食店の時短や酒類の提供は、前回名古屋市では午後8時までの時短を要請、そして酒類は午後7時までの提供となっていました。

 宣言下の今は酒の提供は停止となっていますが、措置への移行で酒の提供は再開されるのか、大村知事は「前回の措置にならえばいいのでは」と、現時点では再開に前向きな考えです。

 ただし、本当に酒の提供を再開しても良いとなるのか、まだ国の方針が見えていないことから、「対応を注視したい」として明言はせず、慎重な姿勢を示しました。