愛知県に出されていた緊急事態宣言が20日で解除され、21日からまん延防止措置に移行しました。条件付きで酒類の提供が可能となりますが、関係者は複雑なようです。

 緊急事態が20日で解除され、21日からまん延防止措置に移行した愛知県。21日朝の名古屋駅前では…。

会社員:
「本当はお酒飲みたいところですけれど、ワクチン接種まではしっかりと、みんなある程度自粛しながら生活していった方がいいんじゃないかなと」

別の会社員:
「飲みに行きたいねって言いながらもう1年以上たっているので。(出掛けるのは)ワクチンが変異株にもちゃんと効いてるなと分かるまで落ち着いたらかな。だからかなり先かな」

 緊急事態やまん延防止措置に関わらず、これまでと変わらず、新型コロナへの警戒を続けるとの声が多く聞かれました。

 その一方で、緊急事態の解除を待ち望んでいた人たちも…。

(リポート)
「今日からアルコールの提供可能になるということでサーバーの準備が始まりました」

 名古屋三越の屋上にあるビアガーデン「マイアミ」。お酒の提供が出来なかった20日までは休んでいましたが、40日ぶりに営業を再開しました。

ビアガーデン「マイアミ」の店長:
「率直なところはやっと営業ができるなという気持ちが一番大きいです」

 愛知県は、重点措置の対象となる名古屋市など14の市町の飲食店に対し、引き続き午後8時までの営業時間の短縮を要請していますが、酒類の提供が午後7時まで認められることに。お客さんを受け入れるための準備に追われていました。しかし…。

ビアガーデン「マイアミ」の店長:
「(予約は)1件です。お恥ずかしところ…。きちんと対策取ったうえでお客様には来ていただきたい」

 また名古屋の歓楽街「錦三」に店を構える酒店では…。

アルコ錦店の店長:
「今までは一日の注文がない日も、事前に注文いただけない日もあったんですが、今日はすでに5件ほど頂いているので。ビールやワイン、焼酎と注文が入ってきている」

 しばらく続いた注文が入らない日々が終わったとは言え、耐える時期が続くことは変わりないと肩を落とします。

アルコ錦店の店長:
「(緊急事態宣言が)また来るかもという思いもありますね。まだ今年に入って一度も完全な状況で営業ができたことがないので」

 未だ先行きが見えない現状…。不安な日々は続きます。