宴会が激減し、「お座敷文化」は存続の危機を迎えているともいえますが、芸者遊びを昼の屋外でもと、組み立て式の舞台がお目見えになりました。

 音楽に合わせ優雅な舞いを披露する芸者さん。舞台は夜の宴会場ではなく、昼の庭先です。22日、岐阜市の老舗料亭・ぎふ水琴亭にお目見えした「組み立て式舞台」。

岐阜芸妓組合の組合長:
「結構密な状態でお酌もさせていただきますし、お座敷遊びは触れ合ったりすることもありましたので、今それが全くダメということでございましたので悩んでおりましたら、このような舞台を作っていただけた」

 新型コロナの影響で夜の宴会が激減…。「岐阜芸妓組合」には14人の芸者が所属していますが、ほとんど仕事がない状態が1年以上続いていました。

 100年以上の伝統を誇る岐阜の「お座敷文化」を何とか存続させようと、地元の経営者らがアイデアを出しあって誕生した、「密」にならない屋外の舞台です。

 料亭ではこんなプランも…。

(リポート)
「こちらでは、飛騨牛や鮎など岐阜の食材をふんだんに使った料理を楽しみながら、庭先の舞台で行われる芸妓踊りを楽しむことができます」

 飛騨牛や鮎など岐阜の食材をふんだんに使った懐石コースを軒先で食べながら、踊りを見ることができるディナープラン。秋からは昼限定のランチプランも計画されています。

岐阜芸妓組合の組合長:
「距離を取ってお庭ということでございますので、コロナの心配なくお客さんもお酒を楽しんで飲んでいただいて、私たちも頑張って芸事をこの舞台でさせていただこうと思っております」