岐阜県は5日から、岐阜市など6市で継続されていた飲食店への営業時間の短縮要請などを全面解除しました。

 午後8時を過ぎても店でお酒が飲めるようになり、岐阜市内の繁華街では客足が戻ると思われましたが、現地を取材すると厳しい現実が浮き彫りになりました。

 5日、岐阜市の繁華街「玉宮地区」。

客:
「おいしいに決まっているでしょう。そりゃあビールは」

別の客:
「今日から解除されたでしょ。だから飲みに来た。気楽に飲めるから楽しいよね」

 岐阜県では「まん延防止措置」が解除された後も、岐阜市など6つの市で飲食店の営業を午後9時まで、酒類の提供は午後8時までと時短要請を継続。5日で全面解除となり、およそ2か月ぶりに通常営業できるようになりました。しかし…。

飲食店を経営する小野木さん:
「お客さん少なすぎますね。皆さん家飲みに慣れちゃっているというか、それだけ岐阜の方が慎重というか。もう少し出ると思ったんですけど、2週間前と比べても何も変わっていないですね」

 岐阜市で6軒の飲食店を経営する小野木浩司さん。この店では、5日から通常営業に戻し深夜0時半まで営業。しかし午後9時になると…。

小野木さん:
「(客が)切れちゃいましたね。昨日までは8時にお酒がラストオーダーで、9時終了じゃないですか。そのまま続いている感じですね。開いてるのにお客さんが来ないって…」

 5日夜は雨の影響もあってか、人通りはまばら。賑わいが戻る日は来るのでしょうか。

小野木さん:
「梅雨が明けてお客さんが増えてきたら、前の日常に少しずつでも戻れたらと思うんですけど。今は前の日常が想像つかないですね。そんな感じです」

 時短要請が全面解除となった岐阜県では、引き続き名古屋や東京への往来を控え、感染対策を徹底するよう呼びかけています。