三重県では15日、新たに11人の新型コロナウイルスへの感染が確認されました。

 感染がわかったのは、四日市市や津市などに住む10代から50代までの男女11人です。

 松阪市の中学校に通う男子生徒は、津市で同じスポーツの習い事をしていた参加者で感染が相次いだことから、14日に検査を受けて陽性が判明しました。

 県によりますと、男子生徒が参加した屋内でのスポーツは、7月7日と9日の2日間練習が行われ、マスクを外すなどして感染が拡大したとみられています。

 この習い事の感染者は参加者19人のうち10人となり、県は83例目のクラスターと認定し、残り4人の検査を進めています。

 また、12日に感染がわかった習い事の参加者と一緒に10日に食事をした、20代と30代の男女の感染も新たにわかりました。

 15日時点の病床使用率は14.4%、累計の感染者は5481人です。

 県によりますと、7月8日から14日までの1週間の感染者のうち、家庭内の感染が4割を超えていて、外国籍とみられる人が全体の半数近くを占めているということです。

 鈴木知事は15日の会見で、「家族や友人など身近な人に感染を広げないため、軽い症状が出た場合でも、外出を避けて人との接触の機会を減らし、家庭内でも別室で過ごすなど対策を徹底してほしい」と呼びかけました。

 14日に新規感染者が33人と急増したことについては、「注意を要する状況であるものの、病床使用率等は落ち着いて、現時点では何か措置を講ずる段階ではない」としています。