将棋の「王位戦」七番勝負の第2局は、大激戦の末、藤井聡太二冠が豊島将之竜王に勝ちました。

 北海道・旭川市で行われた王位戦第2局。2日目の14日は、藤井二冠が次に指す手を書き込んだ封じ手が開封され、午前9時に対局が再開しました。

 公式戦で豊島竜王に1勝7敗と大きく負け越している藤井二冠。今回の王位戦第2局も、初日から終始、豊島竜王のペースでしたが、終盤に豊島竜王の攻めのスピードが緩んだところで一気に巻き返します。

解説者:
「お互いに詰む詰まないのギリギリで、ここ数手で勝負が決まりそうな感じになってきました」

 藤井二冠は苦しいながらも、豊島竜王に決め手を与えません。そして2日目が始まって10時間後の午後7時…。

豊島竜王:
「負けました」

 最後の最後まで粘りを見せ、大逆転となった藤井二冠。102手で勝利しました。

藤井二冠:
「タイに戻すことができたので、また第3局気持ちを新たにして、精一杯戦いたいと思います」

豊島竜王:
「攻めていけるつもりだったのが、先の方を正確に読めていなかったので。気持ちを切り替えてコンディションを整えて、また頑張りたいと思います」

 これで王位戦七番勝負は1勝1敗のタイに。次回の第3局は7月21日に神戸で行われます。