名古屋市名東区で3年前に起きた当時中学1年の女子生徒の自殺の背景に、「いじめはあった」とした第三者委員会の再調査結果を受けて会見した市教育委員会が、当時の対応のまずさを認めました。

 名古屋市名東区で2018年1月に当時中学1年だった斎藤華子さん(当時13)が自殺した問題について、外部の有識者らによる再調査委員会は7月30日、「いじめはあった」との報告書をまとめ、河村市長に答申しました。

 報告書は「重大事態と認定することを躊躇した」など市教委の問題点も指摘していて、3日に会見した市教委は「早い段階で重大事態として取り扱うべきだった」と当時の対応のまずさを認めました。

 市教委としてもいじめがあったとの認識を示しましたが、遺族への謝罪については、後日市長と教育長が訪ねてする予定だとして、会見ではお悔やみを述べるに留めています。

 斎藤さんの自殺を巡っては、市教委が事務局として介在した第三者委員会が2019年「いじめは認められない」との結論を出しましたが、これを不服とする遺族が河村市長に要望し、別の外部有識者によって再調査されました。