三重県では11日、過去最多となる111人の新型コロナウイルスへの感染が確認されました。1日あたりの新規感染者が初めて100人を上回りました。

 感染がわかったのは、鈴鹿市や四日市市などに住む10歳未満から80代までの111人です。

 内訳は鈴鹿市が22人、四日市市20人、津市が12人などとなっています。

 明和町に住む10代男性は県外の大学に通う学生で、アルバイト先の県内の学習塾の生徒らの感染がわかったため、検査を受けて10日に陽性が判明しました。

 この学習塾ではこれで9人が感染したことになり、県は97例目のクラスターとしたうえで、残りの生徒ら26人の検査を進めています。授業や休み時間で感染が広がった可能性があるとみられています。

 県内の保育所に通う鈴鹿市の女の子は、同居家族に感染がわかり、検査を受けて陽性が判明しました。県は、女の子が通っていた保育所の園児や職員合わせて39人の検査をしています。

 また、8月1日から11日の間に公表された陽性患者のうち、新たに182人がデルタ株も含めた変異株に感染していたと発表されました。変異株検査の陽性率は79.1%になっていて、県は従来株から変異株への置き換わりが進んでいるとしています。

 11日時点の病床使用率は、退院した人がいたことで48.6%になり、50%を切りましたが、県は感染者の急増で今後病床がひっ迫することを踏まえ、新たに56床の追加確保を調整しています。