名古屋市では12日、過去最多の302人に新型コロナウイルスへの感染が確認されました。

 新たに感染がわかったのは10歳未満から80代までの302人で、5月13日の269人を33人上回り、過去最多となりました。

 このうち10代は37人、20代は95人、30代は45人などとなっていて、10代から30代の感染がおよそ6割を占めています。

 感染経路がわかっているのは167人で、内訳は家庭が81人、職場が36人、知人が32人、施設が18人となっています。

 10歳未満の男女2人は、これまでにクラスターに認定されている市内の保育施設に通う園児で、感染者は12人となりました。

 名古屋市の新規感染者数を木曜日で比較すると、1週間前の8月5日は147人で、2倍以上となっています。

 新規感染者が過去最多となったことを受けて市は12日、緊急の会見を開き、急速な感染拡大による重症者の増加や病床のひっ迫への警戒感を強く示しました。

 名古屋市の浅井清文医監は「今は必要な患者は入院できている状態。今後関東のように逼迫した状況にならないよう、重症者をこれ以上増やさないことが大切だ」と話し、改めて夏休みやお盆期間中の帰省や旅行などを控えるよう呼びかけました。