愛知県一宮市で15日、女性対象の将棋イベントが開催され、一宮市出身の中澤沙耶女流初段や脇田菜々子女流初段ら5人の女流棋士がファンと交流しました。

 イベントには約50人が参加し、女流棋士と記念撮影した後、指導対局を受けました。

 例年は懇親会も行われますが、新型コロナウイルスの感染防止の観点から、今年は中止し、代わりに女流棋士への質問タイムが設けられました。

 ファンからは将棋を始めたきっかけなどについての質問があがり、「対局中にマニュキュアをしていますか」との質問には、「派手なものは避けている」「駒を持つ手にはしないようにしている」など、女流棋士ならでは心配りを明かしていました。

 またイベントでは現在、藤井聡太二冠と「王位戦」「叡王戦」でタイトルを争っている豊島将之竜王も一宮市出身で、参加者には豊島竜王が「竜王」と「名人」を同時に保持していた際の貴重な扇子が配布されました。

 今回のイベントを主催し、豊島竜王をデビュー当時から支援している男性は、「さすが藤井二冠は強いなというのが第一印象、豊島竜王もこのままでは終わらない、これからの巻き返しに期待をしている」と話していました。

 現在、豊島竜王は藤井二冠が持つ「王位」のタイトルに挑戦していて、七番勝負で1勝2敗となっています。

 保持している「叡王」のタイトルに藤井二冠が挑戦している五番勝負でも1勝2敗と、やや苦しい状況です。

 支援している男性は、豊島竜王がタイトル獲得に王手をかけた対局の日に、一宮市でイベントを計画しているということです。

 次の対局は、王位戦が8月18日と19日、叡王戦が22日です。