岐阜県八百津町の住宅街は至る所で建物の屋根がブルーシートに覆われていて、18日朝、雨の中、住民たちが片付け作業に追われていました。

 17日午後3時半ごろ、八百津町で撮影された映像では、渦を巻く白い突風が住宅街を抜けていく様子がはっきりとわかります。

 八百津町の野上地区と伊岐津志地区を襲った突風は竜巻とみられ、住宅の屋根が飛ばされたり窓ガラス割れたりするなどの被害が少なくとも33件報告されています。

住民の男性:
「屋根あらへんもん、雨漏りして。(部屋の中に)ガラスが散乱やね、瓦が中に2枚落ちとる。ここでいつも寝るんだけど、寝とったらいかんね」

 さらに、近くの神社では…。

(リポート)
「完全に潰れてしまっています。瓦もぐしゃぐしゃの状態になっています」

 神社の拝殿が柱ごと倒れ、屋根がすべて崩れ落ちていました。幸い、突風によるケガ人はいませんでしたが、住民たちは18日も飛ばされた屋根瓦などの片付け作業に追われていました。

住民の女性:
「誰もケガしてないので、それがありがたいです。それだけですよね、もうしょうがない」

住民の男性:
「心配です。家がこれで飛んでいかんかしらって」

 岐阜地方気象台は、町の職員から被害状況を聞き取るなどして、突風が竜巻だったのか調べています。

 一方、18日も大気の状態が不安定になっていて、愛知県豊橋市では未明に1時間あたり50ミリの非常に激しい雨を観測しました。

 隣接する田原市では土砂崩れが発生し、巻き込まれた人はいませんでしたが、復旧のメドはたっていません。

(リポート)
「愛知県豊川市です。道路が冠水しており脱輪したのでしょうか、軽自動車が水の中で止まっています」

 豊川市などでは市内の至る所で道路が冠水しました。豊橋市内を流れる神田川では川の水があふれ、道路を魚が泳いでいました。

 東海3県では19日にかけて雷を伴った非常に激しい雨が降る見込みで、引き続き土砂災害などに警戒が必要です。