三重県では18日、新たに276人の新型コロナウイルスへの感染が確認されました。2日続けて200人を上回り、過去最多となりました。

 感染がわかったのは、鈴鹿市や四日市市などに住む10歳未満から70代までの276人です。

 内訳は鈴鹿市65人、四日市市36人、桑名市31人、津市30人などとなっています。

 名張市の20代から70代までの男女5人は県内の療術施設の利用客と従業員で、8月11日に利用客の感染がわかり、別の従業員らも感染したため検査を受けて陽性が判明しました。

 この施設ではこれで16人が感染したことになり、県は施設内で感染が広がったとみて、99例目のクラスターとして、従業員と利用客合わせて最大200人の検査をする可能性があるということです。

 県によりますと、施術中は利用客も従業員もマスクはしていた一方、ベッドの間の距離が近いことなどもあったということで、感染に至った経緯を調査しています。

 そのほか、18日公表の感染者には含まれていませんが、鈴鹿市で事前キャンプをしている東京パラリンピックのイギリス・水泳チームの60代男性スタッフ1人の感染がわかりました。

 男性はすでに感染がわかっている別の男性スタッフの濃厚接触者として隔離されていたため、県は「外部に感染が広がることはない」としています。

 一方、変異株検査で、8月6日から18日までの間に公表された患者のうち、392人がデルタ株を含む変異株に感染していたと発表されました。

 三重県の18日時点の病床使用率は53.4%で17日と同じですが、自宅療養を含む入院調整中の患者は201人増えて1168人に上っています。

 自宅療養などの患者が急増していることについて、鈴木知事は「軽症や無症状などで、自宅療養を希望する人が増えている」とする一方、「医師会や看護協会などの力を借りて、フォローアップできる体制を増強したい」としています。

 累計の感染者は7667人になりました。