三重県では21日、新たに427人の新型コロナウイルスへの感染が確認されました。1日当たりの感染者は初めて400人を超え、5日続けて過去最多となりました。

 感染がわかったのは、四日市市や津市などに住む10歳未満から80代までの427人です。

 内訳は四日市市101人、津市63人、鈴鹿市59人、桑名市52人、松阪市28人、伊勢市26人などになっています。427人の感染者のうち、6割以上にあたる266人の感染経路が特定できていません。

 県は「10代から20代の若い世代の感染が多くみられる」としていますが、感染者が400人を超え、患者への聞き取り調査が公表までに間に合っておらず、ほとんどの患者の職業欄や接触者調査の状況が「確認中」になっています。

 三重県の21日時点の病床使用率は54.6%で、前日20日よりも2.5ポイント上がっていて、自宅療養も含む入院調整中の患者は330人増えて1949人になっています。

 鈴木知事は21日、緊急事態宣言の発令を国に要請し、「家族、友人、同僚など周囲の方の命を守るため、できる限りの感染防止対策をお願いしたい」として、不要不急な外出を避け、人との接触を減らすよう県民に呼びかけました。

 累計の感染者数は8793人になっています。