新型コロナウイルスの自宅療養者で、行政の「買い物代行サービス」を希望する人が急増しています。

 愛知県半田市でも、担当する職員の数を増やすなど対応に追われています。

半田市役所の担当者:
「特に(依頼が)増えてきているのはここ最近という状況ですね」

 半田市では2020年3月から、新型コロナに感染した軽症の自宅療養者や濃厚接触者向けの「買い物代行サービス」を行っていますが、2021年8月に入って希望者が急増しています。

半田市役所の担当者:
「令和2年は(10カ月間で)5件で、今年は8月だけで9件きています」

 第5波の感染拡大に伴い、8月から支援に対応できる職員の増員を決め、これまでの10人から18人へと増やしました。

 このサービスでは自宅療養者から電話を受けると、市の担当者2人がゴム手袋や消毒液などのセットを持って車で自宅療養者の自宅へ出向き、購入してほしい商品の内容やその代金を、郵便ポストなどで受け取ります。

 その後、近くのスーパーなどで買出しへ。そして購入した商品を玄関の前などに届けます。

半田市役所の担当者:
「食料品等が必要だとか、あとは体温計ですとか、多いのが『薬を受け取ってきて欲しい』という依頼もあります」

 依頼できるのは「生活必需品」ですが、これまでには、そのついでにと「電気代の支払い」に応じたこともあったということです。

半田市役所の担当者:
「生活支援、買い物の部分でお手伝いできればとやっていますので。またご利用いただければと思います」

 半田市の買い物代行サービスは無償で利用できますが、購入を希望する食品や薬などは実費になります。また、まとめ買いを推奨しているため、利用は1週間に3回までで、期間は2週間までとなっています。

 こうしたサービスは大府市や東海市、知多市などでも実施されているということです。