新型コロナウイルスの感染拡大は東海3県でも続いていますが23日午後、3県の知事らがWEB会議を開き、早期に「緊急事態宣言」の対象地域に加えるよう、足並みを揃えて国に求めていく方針などを確認しました。

大村愛知県知事:
「わが国においても妊婦は時期を問わず、ワクチンを接種することをおすすめします。妊婦の夫やパートナーの方はワクチン接種をお願いいたします。予約の有無にかかわらず、ワクチン接種を受けられる機会を提供いたします」

 23日午前、記者会見した愛知県の大村知事。千葉県の自宅でコロナの療養中だった妊婦の受け入れ先が見つからず、赤ちゃんが死亡した問題などを受け、妊婦自身とそのパートナーに対し、予約無しでも優先的にワクチン接種をすることを発表しました。

 会場は県の7つの大規模接種会場で、愛知県は各市町村や医療機関に対しても妊婦の優先接種を実施するよう求めています。

 いつ誰が感染してもおかしくない状況の中、東海3県の知事らが23日午後、WEB会議を開きました。

古田岐阜県知事:
「現在の(緊急事態宣言の)措置が9月12日まででありますので、できるだけ早急に決定していただきたいと、われわれで一致して強力に主張していきたい」

 会議では、東海3県それぞれが22日までに国に要請していた「緊急事態宣言」について、足並みを揃えて国に早期の適用を求め続けていく方針などが確認されました。

 三重県では9月25日からの開幕を予定していた「三重とこわか国体・三重とこわか大会」を中止にする方針を示しています。

鈴木三重県知事:
「8月21日には文科省などに対して、国体について中止を申し入れたところであります。断腸の思い、苦渋の決断であったわけでありますけれども、県民はもとより、国民の皆さんの命を守り抜くということでありまして、各県の選手の皆さんや運営に携わった皆さんには大変申し訳ないところでありますけれども、なんとかご理解たまわれればと思います」

「中止」の方針に、愛知県代表として出場予定だった金メダリストは…。

ソフトボールの後藤希友選手:
「中止の方向なんだ…。結果として仕方ないというか、このご時世なので自分たちにはどうしようもできないことですし…」