新型コロナウイルスの感染は、子供たちにも拡大していて、保育園などでは、徹底した感染対策に取り組んでいます。

 名古屋市南区の「よびつぎこども園」。180人の園児が通っています。

 登園したらまず検温。以前は保護者が部屋の中まで付き添っていましたが、今は出入口まで。室内の人を少なくするためです。

 登園後は屋内でもマスクを着けたまま。歌の時間も間隔を空け、しっかりとマスクをつけていました。

 おもちゃは使うたびに消毒。園内で職員や子供に発熱などの症状が出ると休園しなければならず、感染対策には神経をすり減らします。

よびつぎこども園の桑原さん:
「消毒作業とか細かいところがコロナ禍になってすごく増えたので、スタッフの負担は増えています」

 すっかり習慣になった手洗いの時も、密にならないよう2〜3人ずつ水道に向かわせていました。

 この日は久々の晴れ間。水遊びの時間は安全上の観点からマスクを外しましたが、水の入ったタライを分散し、1カ所に集まらないよう気を配ります。

よびつぎこども園の桑原さん:
「本当はお友達と近くで遊ぶ年齢だと思うんですけど、それが制限されているので、遊べる時は思いっきり元気に遊んでいただけたらいいなと思っています」

 名古屋市によると、職員や園児の感染が確認されて休園している市内の保育施設の数は33。

 感染者が出ると休園になるため、特に気を遣うという昼食の時間は、飛沫が飛ばないよう、おしゃべりをせずに黙って食べる「黙食」。楽しく食べたい気持ちを我慢して“黙々とモグモグ”。

 そしてお昼寝の時間は、布団と布団の間隔を離し、顔が近くならないよう寝る方向を互い違いにします。

よびつぎこども園の桑原さん:
「小さいお子さんなので難しいと思うんです、距離をとったりとか。お友達と密着するという生活スタイルなので、『今は距離をとろうか』とか『並ぶときは距離とってね』というようなことは繰り返しお伝えしています」

 子供たちが笑顔で通い続けられるよう、保育園の感染対策は続けられています。