27日から緊急事態宣言が適用される愛知県で26日、対策本部会議が開かれ、専門家は「医療の限界がきている」と危機感を示しました。

大村愛知県知事:
「昨日夜、菅総理が会見で『灯りがはっきり見え始めてる』と言われましたけれど、全くそう思いません。まさに暴風雨の真っ只中、先が見えないというのが今の状況ではないか」

 26日午前、愛知県で開かれた対策本部会議で、強い危機感をあらわにした大村知事。さらに出席した専門家からは、爆発的な感染拡大を懸念する声が相次ぎました。

愛知県病院協会の会長:
「対症療法、受け身の対策でなんとか頑張っておるんですが、医療の限界は既に来ている」

 また、感染者の急増で業務がひっ迫している保健所も…。

豊橋市保健所の所長:
「新規の患者さんが出たときの疫学調査が、中々追い付かない状況があるのが実態でございます」

名古屋市保健所の所長:
「必死になって(濃厚接触者を)追っかけている体制をとっておりますが、これ以上増えるとどこかで難しい時がくるかもしれません」

 愛知県内の自宅療養者は、25日時点で1万人を超えていて、県は自宅療養者などに酸素を投与する「酸素ステーション」についても準備を進めています。