寮のクラスターは共有スペースで拡大か…新型コロナ 三重で新規感染者181人 半数近い83人経路不明
三重県では30日、新たに181人に新型コロナウイルスの感染がわかりました。8月16日以来、14日ぶりに200人を下回りました。
感染がわかったのは、四日市市や桑名市などに住む10歳未満から90代までの181人です。
内訳は四日市市79人、桑名市19人、津市17人、鈴鹿市17人などとなっています。181人の半数近い83人が、今のところ感染経路が特定できていません。
四日市市の40代から70代までの男性8人は、市内の同じ福祉施設の入所者で、別の入所者に感染がわかったため、検査を受けて陽性が判明しました。
この施設での感染者は9人になり、市は残りの入所者ら十数人の検査を進めています。県は「今後クラスターになる可能性がある」としています。
28日までに感染が公表されている20代から30代までの男性13人は、津市の同じ製造業の寮に住む従業員で、県は寮の洗濯場などの共有スペースで感染が広がったとみて、106例目のクラスターとしました。
30日は入院していた80代と60代の男性3人が、29日に亡くなったことも発表されました。
60代の男性は、デルタ株を含む変異株検査で陽性が確認されていて、重症になっていました。
30日時点での病床使用率は、前日から7.7ポイント下がり58.7%になりましたが、自宅療養を含む入院調整中の患者は86人増えて4231人になっています。
1日あたりの新規感染者数は、8月16日以来14日ぶりに200人を下回りましたが、鈴木知事は会見で「ピークから下がってきた認識でもなく、まだまだ高い警戒を続けていく必要がある」と話しました。