名古屋市の河村市長は9月1日に、新型コロナウイルスへの感染が判明しました。来週には9月議会の開会を控える中、トップ不在の影響も懸念されています。

 1日、新型コロナウイルスへの感染が確認された名古屋市の河村市長。2日朝、市役所では幹部を集めた臨時の会議が開かれました。

中田副市長:
「市長の状況でございますが、発熱等の症状は出ていないということでありまして、リモートにて公務を行うということでございます」

 副市長から、河村市長が当面自宅からリモートで公務にあたることなどが改めて報告され、トップ不在の中、市政を停滞させないよう、連絡を密にすることなどを呼び掛けました。

 そして会議では、職員に向けた河村市長のメッセージも読み上げられました。

河村市長のメッセージを読み上げる中田副市長:
「『皆さまには迷惑をかけて、心配をかけて申し訳ないが、全職員一丸となって切れ目のない市政運営に努めていきたいと考えているので、協力をお願いしたい』」

 河村市長は、いつ市役所に戻れるのか…。市はこのまま症状が出なければ、9月11日にも登庁できるようになると捉えていますが、その前日の10日には9月定例議会が開会する予定です。

 東京オリンピックの金メダルを噛んだ問題で、市長給与3か月分の返上を公言している河村市長。

 9月議会に、この「給与削減」のための条例改正案を提案する方針ですが、議会のルール上、リモートで本会議などに参加することはできません。

 トップ不在の影響が懸念される名古屋市。不祥事のケジメをつけるためにも、早い復帰が待たれます。