三重県では2日、新たに248人が新型コロナウイルスに感染したことがわかりました。入院中の重症患者は過去最多の28人になりました。

 感染がわかったのは、四日市市や鈴鹿市などに住む10歳未満から80代までの248人です。

 内訳は四日市市58人、鈴鹿市52人、津市31人、桑名市24人などとなっています。248人のうち半数以上にあたる132人の感染経路が今のところ、特定できていません。

 8月27日から30日までに感染が公表された四日市市の40代から70代までの男女10人は、市内の障害者福祉施設の入所者などで、県は107例目のクラスターとしました。施設での介助で職員と入所者が接した際や入所者同士の会話などで感染が広がったとみられています。

 松阪市の50代女性は県内の福祉施設の職員で、31日に発熱などの症状が出て、検査を受けて陽性が判明しました。女性は症状が出る前日まで施設に出勤していたため、県は利用者など合わせて8人の検査をしています。

 2日は31日に感染がわかった60代の女性が、1日になって容体が急変し、搬送先の病院で亡くなったことも発表されました。

 女性は25日に、同居する家族に感染がわかり濃厚接触者になった後、29日に発熱などの症状が出て検査を受けて陽性が判明しましたが、医師の診察で「入院の必要はない」と判断され、自宅で療養していました。

 2日時点の病床使用率は65.1%、入院している重症患者は前日から5人増えて28人で過去最多を2日続けて過去最多となっています。

 自宅療養を含む入院調整中の患者は、前日から18人増え、3865人になりました。