愛知大学リーグ2部リーグに、“ゴジラ松井2世”といわれる逸材がいる。

 愛知大学4年、安田悠馬捕手(兵庫・須磨翔風高)だ。安田選手は期待通りスカウト6球団の前で130Mの特大弾を放った。そんな試合を取材できたのはもちろん嬉しかったが、もう1つ嬉しい出来事が。

 それは、去年ドラゴンズを退団した阿知羅拓馬さんとの再会。阿知羅さんは現在、柔道整復師の資格取得を目指して専門学校へ通う傍ら、愛知大学の対戦相手だった名古屋学院大学の臨時投手コーチを務めている。

 名古屋学院大学の監督は元ドラゴンズの金田進さん。実は金田さんと阿知羅さんの父・治朗さんは、大阪・近大附属高校の同級生。そんな縁からコーチをすることに。

 現在の阿知羅さんは、現役時代100キロ近くあった体重が85キロに。見るからに当時と比べ痩せて見えた。「筋肉が落ちたので(笑)」と本人は現役時代と変わらない人懐っこい笑顔で話してくれた。

 現役時代は、好投した時も打たれた時も、こちらの質問に丁寧に答えてくれて、本当に好感が持てる投手だったが、今はコーチとして、学生と同じ目線に立って優しい口調でアドバイスをしている。

 そんな姿を見ると、“柔道整復師・阿知羅”も見たいけど、その前に“阿知羅さんが指導した選手たちがリーグ戦で活躍する姿を見たい”と思えてならない。