自宅療養中などに症状が悪化したコロナ患者を一時的に受け入れる、いわゆる「酸素ステーション」が6日、愛知県武道館に開設されました。

 医療体制のひっ迫が続く中、命を守るための大きな役割が期待されます。

 6日、名古屋市港区の愛知県武道館に開設された「愛知入院待機ステーション」。県内初の酸素ステーションで、自宅療養中などに症状が悪化したコロナ患者を一時的に受け入れ、酸素投与などの処置を行います。

 病床の数は20床で、医師や看護師が24時間体制で対応に当たり、搬送先が見つからずに患者が重篤な症状になる事案などを防ぎます。

(リポート)
「衛生面やスタッフの負担軽減を考えて、紙の使い捨てのベッドのシーツやまくらカバーが置かれています」

 酸素ステーションは、あくまで入院先の調整がつくまでの施設のため、患者の入所期間は最長でも1日ほどを想定。患者の入れ替わりが激しいため、交換しやすい使い捨てのシーツや毛布を利用するなどの工夫がされていました。

大村愛知県知事:
「事態は大変ひっ迫して厳しい状況だと思っております。入院待機ステーションが本来の役割をしっかり果たして、愛知県民の命と健康を守っていただけるように」

 愛知県で自宅療養する人の数は、5日時点で1万9000人以上にのぼり、病床使用率も64.1%となるなど、医療体制のひっ迫が続いています。

 県は今後、十分なスタッフが確保できれば、「酸素ステーション」の病床数を増やすことを検討しています。