名古屋市で相次いだ、「サイドブレーキのかけ忘れ」や「ながらスマホ」が原因で起きた市バスの事故に対し、国は市に、車両の使用を停止する処分を出しました。

 名古屋の市バスを巡っては今年5月、南区のJR笠寺駅前で、男性運転手(56)がトイレに行くためバスを離れた際にサイドブレーキをかけ忘れ、動き出したバスが停車中の乗用車に衝突しました。

 また7月には、南区弥次ヱ町で運転手(42)がスマホを操作しながら運転し、交差点で前の車に追突する事故を起こしていました。

 こうした事故を受け、中部運輸局は名古屋市交通局の鳴尾営業所に対し、6日付けで市バスの車両1台を10日間使用停止する行政処分を出しました。

 市バスの運行に支障はないということで、名古屋市交通局は「再発防止策を徹底し、厳正な運行管理を行ってまいります」とコメントしています。