三重県四日市市で、妊婦がPCR検査をすぐに受けられず流産した問題で、対応した市に当時の記録が残されていませんでした。

森四日市市長:
「聞き取りの中で、すべてが記録されて残っているものでないので、言った言わないという話になるので、これ以上はあまり申し上げたくないんですけども。私はある程度の適切な説明はできていると認識しております」

 9日開かれた四日市市の会見で森智広市長は、当時市内では妊婦に対し優先的にPCR検査を実施していたとした上で、保健所に女性との通話記録が残されていないことを明らかにしました。

 この問題を巡っては、四日市市の妊娠4カ月だった20代の女性が、夫が感染して濃厚接触者となり、保健所のPCR検査をすぐに受けられず産婦人科で診察を断られ、流産をしていました。

 市は今後も調査せず、女性への聞き取りも実施しないとしています。

 今回の市の会見を受け、女性は「どれだけ訴えてもどうすることもできないと感じました。今後同じことを起こさないよう、しっかり対策をしてほしい」とコメントしています。