緊急事態宣言の延長を受けて愛知県では10日、対策本部会議が開かれ、専門家は医療崩壊を防ぐため「今後2週間の重症者数を注視する必要がある」との見解を示しました。

大村愛知県知事:
「大変遺憾な事例・事案だと。極めて無謀なことをされてしまった。再発防止に向けた今後の対応をしっかりとしていきたい」

 10日午前、愛知県の対策本部会議で改めて怒りを露わにした大村知事。10日、新たに北海道などでも3人の感染が判明し、クラスターが34人まで拡大した音楽イベント「NAMIMONOGATARI」に触れ、大規模イベントでの人数制限や酒類の提供自粛を徹底することを確認しました。

 また、緊急事態宣言が9月30日まで延長されたことを受け、県内全域の飲食店への午後8時までの時短要請や「緊急事態措置」の継続も決まりました。

 こうした中、会議に出席した専門家は…。

名古屋医療センターの院長:
「来週・再来週の2週間が、重症患者数の増減が大変大きな課題になってきます。なんとかこのまま患者数が減っていけば、愛知県は大きな医療崩壊を起こさずに、乗り切っていけるんじゃないかと」

「新規感染者数はピークを脱した」と評価した上で、医療崩壊を防ぐため、今後2週間は重症者の数を注視する必要があると話しました。