三重県では10日、新たに96人が新型コロナウイルスに感染したことがわかりました。100人を下回るのは8月10日以来31日ぶりです。

 感染がわかったのは、四日市市や鈴鹿市などに住む10歳未満から70代までの96人です。四日市市28人、鈴鹿市16人、津市12人、桑名市12人などとなっています。96人のうち44人の感染経路は、今のところわかっていません。

 津市の30代女性と四日市市の50代女性は、三重県庁の地域連携部と総務部の職員で、いずれも発熱などの症状が出たため検査を受け、9日に陽性が判明しました。

 県庁に勤務する職員の感染は、これで10人になったことなどから、県は県庁2階を中心に感染が広がった可能性が高いとみて、今後クラスターとして発表する方針です。県は感染した職員と同じ階に勤務していた職員合わせて約200人の検査をしています。三重県庁でクラスターが発生するのは、2020年12月以来、2度目です。

 10日は変異株への感染が確認され、入院していた90代男性が亡くなったことも発表され、県内の死者は145人になりました。10日時点の病床使用率は55.3%で、自宅療養を含む入院調整中の患者は前日から272人減って1903人になりました。