三重県は県営の集団接種会場に搬入された新型コロナワクチン4800回分について、保存用冷凍庫の電源を落としたため温度が上昇し、廃棄することになったと発表しました。

 廃棄されるのは9月25日から集団接種が始まる予定の津市の「ツッキードーム」に搬入されたモデルナ製新型コロナワクチン4800回分です。

 三重県によりますと、9月15日、会場の冷凍庫に県の職員がワクチンを保存しました。冷凍庫は非常用電源に繋がれていましたが、17日になり施設の職員から「夜間は非常用電源のブレーカーを落としているので電力の供給が止まっているかもしれない」と連絡がありました。

 県の職員が確認するとマイナス20度に設定された冷凍庫内の温度が夜間は11度まで上昇していたことがわかり、全て廃棄されることになりました。

 三重県は25日・26日予約分は予定通り接種でき、その後の予約分についてもワクチンを確保し、影響が出ないようにしたいとしています。