新型コロナウイルスの新規感染者数が減少傾向にありますが、すでに再拡大も懸念されています。AIの予測では、今年の冬に第6波も…。専門家に話を聞きました。

 愛知県では22日、新たに270人が新型コロナに感染したことがわかりました。新規感染者は減少傾向にありますが、今後増える可能性について、新規感染者をAIで予測する、名古屋工業大学の平田晃正教授に聞きました。

平田教授:
「いろいろな要素が新規感染者数の予測に影響があるんですが、1番大事なのは人流になります。それに加えて気象条件であったり、休日或いは平日、最近だとワクチンの接種率、こういったものが予測に影響してきます」

 2週間先の感染者数は、およそ80%の精度という「AI予測」。

 例えば、3月〜6月にあった第4波の東京都における新規感染者数の予測と、実際のデータを重ねてみると、およそ2割程度の誤差で一致しました。

 そして今の「第5波」は…。

平田教授:
「ワクチンの接種率が高まっていて、人流は減っていないものの、1人1人が3密を避けるなどの要素も加わって、どうにか(新規感染者数は)下がっていっているのかなと思っています」

 平田教授は、感染対策とワクチンの効果により、11月までは減少傾向になると予測していますが、次の「第6波」が来るおそれも指摘します。

平田教授:
「12月から1月にかけて、実際にいつになるかはわからないんですが、感染者数が増加することが予測できます」

 12月ごろから、やや感染者が増えると予測。その理由はワクチンの予防効果が時間の経過とともに減っていくことや、宴会など人が集まる機会が増えることが理由だということです。

平田教授:
「宴会が増えていくとか人の集まりが増えていく、こういったことが続けば、その波が今回と同じくらいになる可能性もゼロとは言えません。節度ある行動を心掛けることが重要だといえます」