歴代総理の似顔絵が描かれたお馴染みの「湯飲み」。29日投開票となる自民党総裁選を前に、製造する岐阜県土岐市のメーカーでは、新総理誕生に向けて新しいデザインにするための準備に追われています。

 歴代総理の似顔絵入り湯飲みを45年前から作っている土岐市の「山志製陶所」。29日の自民党総裁選を前に、新しい湯飲み作りを急ピッチで進めていました。

 菅総理の次の「新総理」としてデザインされるのは、果たして誰に…。

Q.明日投開票ですが似顔絵はできていますか?

似顔絵デザイン担当の加藤専務:
「今現在、河野さんと岸田さんはほぼ仕上がりました。高市さんは70%くらい仕上がってて」

 デザイン担当は専務の加藤貴仁さん(29)。17日の総裁選告示後から作成にとりかかり、今回は候補者が4人と多いことから、テレビや新聞などで情勢を見ながら当選の可能性が高い人から描き始めたとのこと。

 河野候補は2種類描き、家族会議で「横顔」のほうに決定。岸田候補は「岸田さんは笑った時に歯がきれいに見えてる方だなという印象をもったので、歯を出していこうと」高市候補は「高市さんは髪型にこだわりました。まだ仕上がっていないんですけど」とのこと。

 劣勢が報じられている野田候補は「まだ手を付けていない」とのこと。

 師匠で父親の加藤晃一社長に出来栄えを見てもらうと…。

加藤社長:
「いつもだったら1人で済むところなんですけど…。河野さんは特徴がしっかりと捉えられていて、多分1番描きやすかったと思う」など社長も太鼓判。合格点をもらいました。

加藤専務:
「(新総裁は)経済を回復させることとコロナを収束させること、うまく両立させてくれる方についていただきたいなと思います」

 新しいデザインの湯飲みは10月4日までに完成し、1個500円ほどで道の駅やインターネットなどで販売される予定です。

 ちなみに歴代の売れ行きトップは小泉政権の時で、在任期間5年5カ月で約30万個だということです。