三重県では30日、新たに11人が新型コロナウイルスに感染したことがわかりました。

 感染がわかったのは、津市や四日市市などに住む10歳未満から90代までの男女11人です。

 亀山市の小学校に通う女の子は、9月29日に発熱したため、検査を受けて陽性が判明しました。県は学校の児童や職員合わせて45人などを接触者として検査をしています。

 四日市市の90代女性は、クラスターになっている市内の特別養護老人ホームの入所者で、24日に検査で一度陰性が確認されていましたが、その後、発熱などの症状が出たため再検査し、陽性になりました。

 このクラスターは13人になり、全員がワクチンを2回接種済みの、ブレイクスルー感染ですが、症状はいずれも軽いということです。

 また、29日までに入所者と職員合わせて5人の感染が確認されていた県内の介護老人保健施設では112例目のクラスターが発生しました。

 県は調査の結果、「施設ではマスクや消毒などの感染対策はしていたものの、入所者への食事の介助をしている際に感染が広がった可能性がある」としていて、職員は手袋やガウンなども着用するように指導したということです。

 この施設でもワクチンの優先接種は受けていて、感染した5人の中に2回の接種を終えている人も含まれているということです。全ての入所者や職員合わせて180人余りの検査はすでに終わっていて、県は入所者らの健康観察を続けるとしています。

 30日時点の病床使用率は15.4%で、自宅療養を含む入院調整中の患者は前日から23人減って142人になりました。