三重県は、新型コロナの情報について、自宅療養者の人数を誤って大幅に増やして発表していたことを明らかにしました。

 県によりますと、ミスがあったのは今年8月1日から10月15日までの自宅療養者の人数で、実際よりも多い数を発表していたということです。

 最も差が大きかったのは9月3日で、実際は1897人だったものを3987人と2000人以上多く発表していました。

 原因は入院患者数などを更新する職員が、自宅療養を解除された患者の人数を反映させるのを忘れていた日があったためとしています。

 10月中旬に第6波に備えるために、データを見直したところミスに気づきましたが、データの更新は複数の職員によって行われていたため、ミスをした職員の特定には至っていないということです。

 また、ミスがあった期間に自宅療養者の数が急激に減っていた日もあったということで、途中でミスに気づき、減らした可能性もあるとみられています。

 県は「第5波で患者数が急増した時期だったので、人手が足りず失念していた」と説明し、「緊急事態措置の発令や、解除などの判断に影響は出ていない」と説明しています。