サッカーJ1・名古屋グランパスが、YBCルヴァンカップで優勝し、MVPに輝いた稲垣選手が「強いグランパスを取り戻す」と力強く誓いました。

 名古屋グランパスの新たな歴史を刻む特別な戦い、ルヴァンカップ決勝。決勝までの5試合で4ゴールを挙げ、クラブ史上初の制覇に導いた稲垣祥選手が文句なしの大会MVPに輝きました。

稲垣選手:
「ここ2週間、絶望のような時間を過ごしてきて、苦しい中で全員が戦い抜いて、そしてファミリーの皆さんも本当に最後まで熱い応援をいただいて力を合わせてもらって、本当に力になりました」

 14年にヴァンフォーレ甲府でプロデビューをすると、17年からサンフレッチェ広島、昨シーズンからはグランパスと、常にチームの中心として活躍している稲垣選手。

 しかし、ここまでの道のりは決して順風満帆ではありませんでした。中学・高校・大学と世代別の日本代表に選ばれた経験がなく、初めて日本代表に選ばれたのは29歳の今年3月。

 そんな遅咲きの苦労人がグランパスにもたらしたルヴァンカップのタイトル。新たな歴史を刻んだその中心にいたのは、間違いなく稲垣祥選手でした。

稲垣選手:
「タイトルを取るってこういうことなんだなっていうのを実感して、噛みしめています。ここからまた強いグランパスを取り戻したいです」