11月から東海地方屈指の紅葉のスポット、愛知県豊田市足助町の「香嵐渓」でライトアップが始まりました。

 柔らかなグラデーションがとても美しい1本の立派なモミジ。黄、だいだい、赤、黄緑、緑と5つの色が楽しめることから「5色もみじ」と呼ばれています。

 去年は新型コロナの影響で、11月からの「もみじまつり」が中止となったため、今年は2年ぶりの開催となり、多くの人で賑わっています。

 日中、2割ほどの色付きの山はまだ緑が目立っていましたが、日が落ちて250基以上の黄色のライトに照らされると、カエデが黄金色に染まり幻想的な姿を見せています。待月橋の鮮やかな赤と木々の光り輝くような黄金色のコントラストは、一枚の絵画のようです。

 東海地方随一の紅葉の名所と言われる香嵐渓。380年ほど前に、この山の中腹にあるお寺の住職が「山を美しくしたい」と、般若心経を読むごとに1本ずつカエデの木を植えていったのが始まりだそうです。

 その思いを地元の人たちが受け継いで今の景色になったということです。地元の皆さんは「モミジは足助の宝」と話します。

 香嵐渓の見ごろは11月中旬、紅葉は11月いっぱいまで楽しめるということです。