三重県津市のクリニックで、新型コロナのワクチン90回分を常温で5分間放置するミスがあり、市が回収して廃棄しました。

 廃棄されたのは、5日から津市のクリニックで接種される予定だったファイザー社製の新型コロナワクチン90回分です。

 市によりますと、11月2日にクリニックに届いたワクチンを薬剤師が冷蔵庫に入れるのを怠り、約5分間常温で放置しました。

 心配になった薬剤師が4日、ファイザー社に確認したところ、「ワクチンは3分以内に冷蔵庫に入れる必要がある」と指摘されたため市に報告し、市が回収して廃棄しました。

 このクリニックの5日からの接種については、市の在庫で賄えるということです。

 津市ではこれまでに他の医療機関でも管理ミスからワクチンを廃棄する事案が起きていて、市は文書で注意喚起をして再発防止に努めるとしています。