日銀の黒田東彦総裁が15日、名古屋で財界関係者と懇談し、経済回復の見通しに言及しました。

日本銀行の黒田総裁:
「来年前半には感染拡大前である2019年の水準を概ね回復できる見通しです」

 黒田総裁は15日、東海地方の経済団体の代表らが参加した懇談会でこのように述べ、2022年の前半には、新型コロナの感染拡大前の経済水準を回復できるとの見通しを示しました。

 また黒田総裁は「緩和的な金融環境の提供を通じて皆様の前向きな取り組みを後押ししていきたい」と話し、引き続き金融緩和を続ける意向を示しました。

 一方、参加者は「この地方の製造業は回復しつつあるものの、飲食など対面サービスは厳しい状況にある」などとして、打撃を受けた企業への継続的な支援を求めました。