16日に契約更改した中日ドラゴンズの福敬登投手が記者会見で、試合で負けるとインターネット上で中傷され、中には「夥しい数の殺害予告」もあったと明かしました。

福投手(11月16日):
「年俸は来季は6000万円です」

 16日の契約更改で大幅アップとなり、笑顔を見せたドラゴンズの福敬登投手。今シーズンまで3年連続で50試合以上に登板。ドラゴンズにとって欠かせない中継ぎの柱として、球団側も高く評価しました。

福投手:
「全然、不満は1ミリもないです」

 しかし、福投手の笑顔はこの後消えました。

福投手:
「その前にせっかくテレビカメラもあるので、一つちょっと僕個人としてのファンの皆さまに対するお願いがあるので、言わせていただいてからでもいいですか。昨今、SNSというのが非常に普及した状態で、打たれた試合になるとおびただしい数の殺害予告等がきます」

 好リリーフを見せる試合がある一方で、打たれる試合もあるのがプロ野球の投手の宿命。打たれた後、匿名でのSNS上の投稿は過激に。殺害予告にまで発展したといいます。

福投手:
「やはり殺害予告とか、家族の身の危険を感じるような文言を直接的に送ってくる方もいらっしゃいますし、それが負けてる時に感情的になって送ってきたというのも分からないこともないんですけど。そういうことに関して選手は心を痛めますし、見ていてこれが冗談なのか冗談じゃないのかっていうのは受け取り手の問題なので、冗談のつもりで送ったというのを真剣に捉えて、どうしてもビクビクしてしまう。グラウンド上でのヤジをすごく気にしてしまうとか」

 ネット上での度を超えた書き込みに対する福投手の悲痛な訴え。これにドラゴンズファンは…。

ドラゴンズファン:
「ファンじゃないと思う、そんな事を言う奴はね。特にSNSなんかは無茶苦茶だもんね、今は」

「名前が出ないからいいという感じで」

「ドラゴンズファンとしていいパフォーマンスを球場で見せていただきたいのに、(中傷は)足かせになるじゃないですか。家族の方とか親戚とか、周りの方も心を痛めると思いますので、やっぱりそういうことはなくしてほしいですね」

 SNSでドラゴンズの応援サイトの運営をしている大学生は…。

大学生:
「負けようと思ってやっている選手は一人もいないと思うので、打たれちゃってもしょうがないという心で見ていければいいのかなと思います」