新型コロナの変異ウイルス「オミクロン株」の確認が海外で相次いでいることを受け、日本でも30日午前0時から外国人の受け入れ停止が始まりました。未知のウイルスへの水際対策は功を奏するのか、初日の中部国際空港を取材しました。

 29日、岸田総理が表明した「全世界からの外国人の入国禁止」。海外で相次いで確認されたオミクロン株の水際対策として、30日午前0時以降、すべての国や地域から外国人の入国を原則として認めないことを決めていました。

 初日となった30日の中部国際空港。正午ごろ、セブ・パシフィック航空のマニラ便が到着しました。国際線の到着ロビーでは…。

(リポート)
「セントレアでも今日から外国人の受け入れが原則停止となります。マニラ便が到着しましたが、出てくる人の姿はまばらです」

 今回の入国禁止では、日本人の配偶者や子どもなど在留資格を持つ外国人は例外として入国が可能。およそ90分間にわたる検疫での抗原検査が行われ、その後は原則14日間の隔離が必要です。

 中部国際空港では12月も、マニラ便やバンコク便など週あたり17便の国際線が運航する予定です。

 出国ロビーでは、出発する方が手続きをしている姿が見られました。

 出国後は当面、日本への再入国ができなくなる外国人からは、戸惑いの声も聞かれました。

マニラに向かう女性:
「(日本に)帰ってくるのは難しいってこと?それは仕方ないね。でも大丈夫、神様に任せます」

マニラに向かう別の女性:
「1カ月は長いので変わるかもしれないから、ポジティブに考えてる」

 政府関係者によると、アフリカ・ナミビアに滞在歴があり、28日に成田空港に到着した30代の男性が、国内で初めてオミクロン株に感染していたことが判明。

 水際対策は功を奏するのか。政府は今回の入国禁止を1カ月ほど続けるとしています。