新型コロナの変異株・オミクロン株への警戒が続くなか、世の中は忘年会のシーズンを迎えています。

 去年の今頃は仲間と一杯やりながら一年を振り返るような雰囲気ではありませんでしたが、今年は皆さんどうされるのでしょうか。さらに、お店はどうなっているのか取材しました。

 一年を振り返る忘年会。コロナ禍の中で迎える2度目の忘年会シーズンですが、街の皆さんは…。

30代の会社員:
「やる予定ではあります。会社の小人数のメンバーとやる予定です」

30代の会社員:
「今年はやらないですね。みんな抵抗があるので、やらないって言ってました」

20代の会社員:
「やらない方向だと思います。新しいの(オミクロン株)も出てきたし。気持ち的にはやりたいけどみたいな」

 街で聞いてみると、忘年会をやらないと答えた人が多いものの、迷っていると答えた人や少人数でやると答えた人が3割いました。

 感染への警戒をしながら予定を考えている人が多いようです。

 ネオンの明かりが戻ってきた名古屋の繁華街・栄。もつ鍋料理が自慢の居酒屋でも忘年会シーズンを迎え、去年とは少し違う風を感じています。

新九栄本店の店長:
「土曜日は特に2〜4名様とか、予約で7~8名様ありますけど、そこ(少人数)がメインで宴会が動いているかなっていう印象はありますね」

店の客:
「こぢんまり4人ずつぐらいで、ちょこちょこやりたいなって話しています。県の推奨しているお店を選ぶようにしていますね」

 店では感染防止対策を行い、愛知県のあいスタ認証を受けて営業していますが、15人を超えるような宴会はほぼありません。

 店の3階にある最大50人が入れるフロアも、今シーズン団体で使われたことはまだ一度もありません。

新九栄本店の店長:
「会社で宴会自粛っていうのがよく聞くので、その関係で団体様の予約がないなっていう感じが見受けられますね。お客さんが戻ってきて頂いているので、嬉しいは嬉しいです。暇よりかは忙しい方がお店的にも全然いいので、戻ってきてもらいたいですね」

 コロナ禍の中での忘年会、企業側も慎重にならざるを得ません。東京商工リサーチの調べによりますと、7割の企業が「忘新年会はしない」と回答していて、「する」と答えた企業でも「緊急事態宣言やまん延防止措置がなければ」という条件付きです。

 経済の歯車をかつてのように回すには、まだ時間が必要といえます。