年末年始が近づいていますが、今年は感染状況が落ち着きをみせている中、皆さんはどう過ごすのか、例年は賑わう観光地の状況を取材しました。

 年末年始を今年はどう過ごすか、街で聞いてみました。

30代女性:
「実家に帰省する予定です。群馬です。去年のお正月は帰らなかったですね。久しぶりに親とかおばあちゃんの顔を見たいっていうのもあります」

20代男性:
「福井に帰ってゆっくりしようかなって。久々に帰るので友達と遊んだりするのに帰るだけですね。(コロナが)心配なのはあるんですが、だんだん落ち着いてきているので」

 去年に比べて感染状況が落ち着いたため、2年ぶりの帰省や旅行を楽しみにしている人もいるようです。一方で…。

20代男性:
「たぶん家でゆっくりしてますかね。このコロナ禍ですし、あんまり外に出ていくのもどうかなって思いますしね」

40代女性:
「自宅でゆっくり過ごします。(Q.旅行とかの検討は?)してたんですけど、新しいの(変異株)が出てきちゃったから、予約をとってもまたキャンセルになるかなと思って」

 オミクロン株の出現もあり、自宅で過ごすことを決めたという人も。街で50人に聞いた結果は、自宅で過ごすという人が最も多いものの、帰省や旅行など遠出を考えている人もあわせて15人。コロナは気にしながらも、去年とは違う年末年始となりそうです。

 鳥羽湾に面する、創業191年の老舗旅館・三重県鳥羽市の戸田家。去年は苦しい年末年始を迎えていました。

戸田家の社長:
「GoToトラベルが中止・停止になって、ちょうど最中のお正月を迎えましたので、例年に比べて厳しい正月、というか寂しい正月を迎えました」

 新型コロナの感染拡大で「GoToトラベル」が一時停止に。年末年始のキャンセルは1000件を超え、宿泊客は例年の2割にまで激減しました。

 あれから丸1年。感染状況も一変した、今年の年末年始は…。

戸田家の社長:
「年末の31日から正月の3日ぐらいまでの(例年との)対比でいきますと、約9割ぐらいお泊りいただいています。去年来られなかったんでという方が結構多くございますね」

 年末年始の予約件数は、去年と比べ2.5倍にまで増加し、コロナ前の2019年と比べても9割近い状況にまで回復。感染状況が落ち着きをみせていることに加え、今年は県内旅行を対象にした割引制度が始まり、三重県内での旅行需要が高まっているといいます。

 年末年始の宿泊、お目当てはやはり…。

戸田家の社長:
「やはり伊勢神宮に参拝に行かれる方が非常に多くございますので。年に1度は(神宮に)御礼を申し上げるということで、恒例行事にされる方が非常に多くございます」

 戸田家での「お正月」、お楽しみはもう1つ。

戸田家の社長:
「(Q.初日の出はどのあたりから見えそう?)一番街という向こうの安楽島の、あの上から出てきます。今年は見えましたね。『陽はまたのぼる』ってやつや」

 ことしもコロナに翻弄された1年に…。2022年の日の出は「コロナの夜明け」となるのでしょうか。