愛知県では5日、新たに10代の男性2人がオミクロンへの感染と判明しました。いずれも市中感染とみられています。

 県内のオミクロン株の感染者は累計で34人となりましたが、県の推定では新規感染者の65パーセントがオミクロン株に置き換わっているとみられています。

 そのオミクロン株かどうかを調べるためのゲノム解析を行っている名古屋市衛生研究所は、年末年始にオミクロン株疑いの感染者が急増したことで、検査の作業量も一気に増え、人出不足に陥っているといいます。

名古屋市衛生研究所の担当者:
「(Q.忙しさの変化は?)検体数が増えるとそれに伴って作業が増えてきますので、ちょうど年末年始が引っかかっちゃいまして、3人体制プラス私で。(Q.年末年始の休みは?)私は1日も休みなしです」

 ウイルスなどを遺伝子レベルで解析する装置「次世代シークエンサー」。オミクロン株かどうかを調べるゲノム解析では、検体から装置で読み取った遺伝子の配列の情報を、世界中から集めた新型コロナウイルスのデータベースと照らし合わせて判定します。

 人の目視での作業が欠かせず、オミクロン株の判定にかかる日数は3日ほど。これはデルタ株の3倍の時間です。

 検体数は12月下旬から増え始め、5日だけでも70人分が届く予定ですが、これ以上増え続けると今の体制では手が回らなくなる可能性もあるといいます。

名古屋市衛生研究所の担当者:
「全部やっていたら大変なので、1検体あたり検査に結構お金がかかるんですよ。オミクロン株かどうかとかは今後も必要になってくると思います。それを全て次世代シークエンサーでやる必要があるかどうかというのは、労力とコストと両方の関係で考える必要があると思います」