三重県では11日、新たに24人が新型コロナウイルスに感染したことがわかりました。また、既に感染がわかっていた患者6人が新たにオミクロン株だったことがわかりました。

 新型コロナの感染がわかったのは、四日市市や桑名市などに住む10歳未満から60代までの男女24人です。24人のうち、7人の感染経路が今のところ分かっていません。

 感染者のうち、四日市市の20代女性の医療従事者は、沖縄県への旅行から帰ってきた県内の友人に感染が判明し、濃厚接触者として検査を受けて陽性が判明しました。

 この女性は4日に中部国際空港まで友人を車で迎えに行っていて、一緒にいた10代から40代の家族3人も濃厚接触者として検査を受けて、感染がわかっています。

 女性はその後、8日までは市内の医療機関に勤務していましたが、市はマスクの着用など感染対策が徹底されていたとして、入院患者などに検査が必要な接触者はいないとしています。

 また、1月上旬に感染が公表された県内に住む20代と40代の男女6人がその後のゲノム解析の結果、オミクロン株への感染が判明しました。

 県によりますと、6人のうち3人は今のところ感染経路がわかっておらず、年末年始にかけ「まん延防止措置」が出されている地域へ行き来があった人もいるということです。三重県で判明したオミクロン株の感染者は、累計で10人となりました。

 11日時点で入院している患者は38人、病床使用率は8.3%、宿泊療養施設に入所している患者が51人、自宅療養をしている患者は71人となっています。

 感染者が増えていることを受け、県は12日に対策本部会議を開き、県外との行き来の自粛などを求める県独自の宣言を出す方針です。