三重県では12日、新たに111人に新型コロナウイルスへの感染が確認されました。1日あたりの感染者が100人を超えるのは、去年9月9日の129人以来、125日ぶりです。

 感染がわかったのは、四日市市や桑名市などに住む10歳未満から70代までの111人です。内訳は、四日市市が30人、桑名市が17人、津市が15人などとなっています。全体の6割近くが今のところ感染経路がわかっていません。

 四日市市の男性5人は県内の製造業の会社の同僚で、すでに感染が判明している従業員の濃厚接触者として検査を受けて陽性が判明しました。

 県は「休憩室でマスクを外して飲食や会話をして感染が広がった可能性がある」として、この会社を県内114例目のクラスターにした上で、オミクロン株に感染していないか、ゲノム解析を進めています。

 また、1月4日から3日間県外で合宿をしていた四日市市内の高校の女子生徒ら5人の感染も確認され、県がクラスターも視野に接触状況を調べています。

 一方、10代の性別非公表の患者と70代の男性の2人が11日に亡くなったと発表されました。10代の患者には基礎疾患があったということで、10日に病院へ入院する際に検査をしたところ陽性が判明し、入院後に亡くなりました。県は「新型コロナが直接の死因ではない」としています。

 70代の男性は感染者の濃厚接触者として検査を受け、亡くなった後に陽性が判明しました。県内の死者の発表は去年の10月2日以来、102日ぶりになります。

 三重県の12日時点の入院患者は47人で病床使用率は10.3%になりましたが、自宅療養の患者は154人、宿泊療養施設に入所の患者は59人にそれぞれ増えています。