新型コロナ・オミクロン株の急拡大で東海地方でも保育園の休園が相次いでいます。過去に一部のクラスの閉鎖を余儀なくされた保育園で、現在の対応を取材しました。

 0歳児から5歳児まで、およそ120人を預かる保育園。

みなみ保育園の園長:
「オミクロンがすごい勢いで出てきたっていうのが驚異的で」

 東海3県でも休園が相次ぎ始めている保育の現場、子供たちを守るためにできることとは…。

 名古屋市南区のみなみ保育園。登園した子供たちはまず、手洗いや手の消毒を行います。さらに、家庭で毎朝子供と保護者が体温を測り、園が用意したカードに記入して担任に報告します。

 その後も、日中に検温を実施、子供の体温の変化にすぐに気付けるようにしています。

 3歳児クラス以上は、室内でのマスクの着用を徹底。そして給食の時間も『黙食』です。

保育士:
「おしゃべりしないで食べるようにしてください」

 オミクロン株の感染が拡大し、園児や職員などが感染し、名古屋市内では現在21の保育園が休園しています。そうした状況に加え、みなみ保育園では2021年9月に職員が感染し、一部のクラスが2週間の閉鎖を余儀なくされたことで、「二度と繰り返さない」と感染対策に力を入れています。

みなみ保育園の園長:
「園舎内の消毒を朝、一人の先生に皆さんが共有するところは消毒してもらってます。これ以上何をやっていけば感染対策できるかなと心配になっています」

 子供たちが大好きな外遊びは、「密」にならないよう学年ごとに時間を区切る条件で、マスクを外してもいいことにしています。

保護者:
「(感染対策で)いつもの倍時間がかかるんですけど、それで子供とか先生方も含めて安全が保たれるのであれば」

 給食のあとの昼寝の時間は、子供同士の顔が近づかないよう感染対策です。

みなみ保育園の園長:
「オミクロンのあと違う株がでるのかもしれない。感染対策をしながら(保育を)進めていかなくてはいけないのかなと思っています」