三重県では19日、新たに286人の新型コロナウイルスへの感染が確認されました。

 感染がわかったのは、鈴鹿市や津市などに住む10歳未満から90代までの286人です。

 内訳は鈴鹿市58人、津市48人、四日市市47人などで、全体の5割近くの感染経路が今のところわかっていません。

 このうち、鈴鹿市の70代の男性2人は県内の有料老人ホームの入所者で、すでに感染がわかっている入所者などと接触があったため、検査を受けて陽性が判明しました。

 この施設での感染者はこれで10人になり、県は新たに県内119例目のクラスターに認定しました。県は「入浴の介助の際に職員がマスクを外していたことや、共用の風呂やトイレなどで感染が広がった可能性がある」と指摘しています。

 また、すでにクラスターになっている伊勢市の学生寮でも、新たに大学生9人の感染がわかりました。この学生寮での高校生や大学生の感染者はこれで33人になりました。

 このほか、県によりますと、成人式前後の食事会に参加した若者を中心に、これまでに100人程度の感染者が出ているものの、「接触状況の調査が追い付かず、クラスター認定するのは難しい状況」と説明しています。

 一方ゲノム解析の結果、1月7日から10日に公表された感染者14人のうち、20代から80代までの男女12人がオミクロン株に感染していたと発表されました。

 三重県の19日時点の入院患者は115人に増えましたが、重症者はいません。

 病床使用率は18日から1.8ポイント増の25.2%になり、自宅療養の患者は18日から190人増えて1409人になりました。