三重県では25日、新たに382人が新型コロナウイルスに感染したことがわかりました。6日続けて300人を超えています。

 感染がわかったのは、津市や名張市などに住む10歳未満から90代までの382人です。

 内訳は津市70人、四日市市61人、名張市55人、桑名市44人などとなっていて、約半分の感染経路が今のところわかっていません。

 津市の10歳未満の未就学児6人は同じ施設に通っていて、すでに感染がわかっている児童の濃厚接触者として検査を受けて、陽性が判明しました。県は「施設側の了解が得られていない」として施設の形態を明らかにしていませんが、クラスターの発生も視野に調査を進めているということです。

 また、伊勢市の20代男性は陸上自衛隊明野駐屯地に所属していて、すでに感染がわかっている隊員らと接触があったとして検査を受けて、陽性が判明しました。

 県によりますと明野駐屯地では、これまでに自衛隊員ら少なくとも15人以上の感染が判明しているということで、県がクラスターの発生も視野に調査チームを派遣して接触状況を調べています。

 津市の三重刑務所では30代の男性受刑者の感染が新たにわかり、刑務所内での感染者はこれで5人になりましたが、県は「現時点でクラスターにはあたらない」としています。

 25日は、入院していた90代男性が、24日に亡くなったことも発表されています。

 三重県の25日時点の入院患者は、前日から6人減って147人で、病床使用率は31.5%です。

 25日に感染が公表された重症者1人は無症状ですが、基礎疾患があるため重症者用の病床に入院しているということです。

 自宅療養者数は前日から95人増えて、2455人になりました。