新型コロナウイルスの感染再拡大で、保育施設の休園や小中学校の休校、学級閉鎖などが相次ぐなか、名古屋の焼肉店が「おうち時間」が増える子供達のためにあるサービスを始めました。

 名古屋駅から歩いて3分のところにある「焼肉福」。

 やってきた子供連れ。子供たちは絵を描いた紙を持っています。それを店員に渡すと…。

店員:
「ありがとうね!これお弁当です」

 弁当と交換。中身は豚カルビやウインナーなどのほか、店自慢の黒毛和牛のロースが贅沢に2枚盛り付けられています。とにかく肉尽くしな弁当、その名も「こどもべんとう」です。

 絵と弁当の交換は1月28日から始めました。対象は中学生までです。

焼肉福の担当者:
「きっかけとしましては、子供たちが学校や保育園で休園・休校が続き、子供たちのストレスもあって、そんな中で何か僕たちにもできないかなと考えた時に、『こどもべんとう』をすることで子供たちに元気を取り戻して欲しいという気持ちで始めました」

 5歳の長男が通う幼稚園が1週間の休園中だという母親は…。

母親:
「助かります。夕飯にしちゃおうみたいな」

 普段は2食作ればいいご飯も、今は3食になっていますが、「こどもべんとう」で助かっているそうです。

 子供たちが描いた絵は、店の壁に飾られていました。

 2021年9月の第5波で学校が短縮授業になった時は、100円で提供されていましたが、子供からお金を取るのは後ろめたい気持ちになったといい、今回は休園や休校による「おうち時間」を使って、自分で描いた絵を持ってきてもらうことを思いついたといいます。

焼肉福の担当者:
「みんな『ありがとう』と言ってくれて、自分たちもこの活動を始めて良かったと思いました。コロナ禍でも負けないぞという気持ちでちょっとでも楽しみとなれば。それだけでも僕たちは救いなので、みんな楽しんでいただければという気持ちでやっています」