色鮮やかな反物を冷たい冬の空気にさらす「寒ざらし」が、岐阜県高山市で行われています。

 高山市内の染物の工房では9日朝、職人たちが長さ12メートルの反物をしわにならないよう竹ひごを生地の幅にあわせて引っかけ、天日干ししていきました。

 この反物は、伝統の飛騨染めによって鳳凰や龍などが描かれていて、寒ざらしをすることで色が鮮やかになるということです。

 反物は春の高山祭などで使われる予定ですが、工房によりますと、新型コロナの影響で感染拡大前と比べ、注文は10分の1に減っているということです。

 寒ざらしは3月中旬まで行われます。