三重県では9日、新たに880人が新型コロナウイルスに感染したことがわかりました。1日の新規感染者数としては2月3日の1013人に続き、過去2番目に多い人数です。

 感染がわかったのは、四日市市や津市などに住む10歳未満から90代までの880人です。

 内訳は四日市市169人、津市140人、桑名市130人、鈴鹿市95人、伊勢市57人、松阪市50人などとなっています。約5割の感染経路が今のところ分かっていません。

 1月25日に60代の女性職員の陽性が判明していた県内の医療機関では2月3日までに職員8人と入院患者10人の陽性が判明したため、県は9日、127例目のクラスターに認定しました。

 この病院の陽性者は合わせて18人になり、いずれも同じ病棟で勤務したり、入院したりしていました。この病棟にある休憩室では複数の職員が同時に食事をすることがあり、マスクを外して会話をすることもあったということで、その時に感染が広まった可能性が高いとみています。

 7日に園児24人と職員1人の陽性が判明した県内の幼稚園では8日、新たに園児3人の陽性が判明しました。この幼稚園での陽性者は合わせて28人になり、県はクラスターが発生している可能性もあるとみて感染経路を調べています。

 9日は、80代と90代の女性2人が7日に亡くなったことも発表されました。2人はいずれも県内の別々の医療機関に入院していて、県は90代女性の死因に関して、「新型コロナウイルスが直接の死因ではない」と説明しています。

 三重県の9日時点の病床使用率は47.6%で、重症者は4人です。自宅療養者数は前日8日から434人増え、5562人と過去最多の人数になりました。